空の天使

今日は友人の相澤純一郎君の3回目の命日です。
6月末から、やっと時間ができて、
相澤君のベスト盤CDをつくる計画をすすめてきました。
今日まで相澤君の遺した曲を聴いて選曲したり、
ご実家に写真を借りに行ったり、
色んな人に連絡をとったり、ずっとしていたから、
今回の命日はとっても誇らしい気持ちで迎えられました。


どこか、うしろめたかったんですね、
言葉では約束なんてしてないのに、
どうしても約束していた気がして。
きっと約束していたんでしょう。
朝から、アイザワ君の曲を聴いて、
今年こそ、つくるから、待っててね、と、す
空に向かってピースサインをしたいような気持ちでした。


ミッシング箱庭の大柴君と相澤君は本当の友達だった。
二人とも今、きっと一緒に居て、空から見てる。
今日、ギターを弾いて歌っていたら、
ふと写真の大柴君と目が合った。
私のことをわらってた。「ぷっ」と。
なんでか、というのは私の心しかわからないことなのですが。


そんな午前中をすごしたあと、
今日の午後はアコーディオンの熊坂路得子さんに呼んで頂いて、
るつこさんが劇中とエンディングの音楽を演奏している、
来年公開される映画の試写会に行きました。
監督は、私の大好きな「blue」の安藤監督・・・!!
(私のblue愛は2011年のブログを参照してください笑
http://d.hatena.ne.jp/keroyon0313/20111119
映画は本当に本当に素晴らしくて、るつこさんのアコーディオンは、
どこまでもるつこさんだった。
素晴らしかったし、感無量で、とっても不思議でした。


実は、るつこさんから先日教えてもらって本当にびっくりしたのだけど、
信じられないことに、
安藤監督が「ひかるゆめ」も「みずいろ」も持っていて、
ずっと聴いてくださっているということが発覚しました。
それでるつこさんが紹介してくれて、
おこがましくもお話させてもらいました。
監督は本当に笑顔の素敵な方で、とっても優しい方だった。
私の音楽を、好きだと言ってくれた。
アルバム、なんどもなんども聴いてます、と言ってくださいました。
なんだか本当に信じられないことでした・・。
嬉しかったけど、よく意味が分かってなかったようなきがする。
帰ってから反芻して、本当に嬉しくなっています。


私もblueの映画への想いを少し語ったけれど、
全然、本当のことは伝えられなかった。
本当に好きだということは、
つくったひとに絶対伝わらないようにおもう。
本当の気持ちは、私しかわからない。どんなに言葉を重ねても。
そうおもいます。
数年前のある時期、一人きりの部屋で、
繰り返し見たblueのDVDに随分助けられたこと、
長い間、大友さんのサントラに助けられて来たこと、
「blue」と「みずいろ」の繋がり。
言葉にすればするほど、自分の想いとは遠くなって行く。
だけど、不思議で不思議で。
大友さんとも逢い、監督にもお逢いする日がくるなんて、
あの頃blueを一生懸命見ていた自分はおもっていなかった。
いったいこの世界はどうなってるんだろうなぁ。


本当は二人とも、別に逢わなくたって良かったのです。
ただ、作品を好きで居るだけで良かった。
だけど、自分の作品の方が、勝手に逢いに行ってしまって、
私はそれに引っ張られて、作った方達と逢って、固く握手をして。


自分は自分の音楽を、
ただ真剣にしていればいいと、
心から励まされました。
自分が好きだと思う作品をつくる人に
作品を好きだと思ってもらえるのは、
間違ってない、ってはっきり言われてる気がします。


そしてそのときはよく意味が分からなかったけど、
帰ってから反芻してるうちに、
こんな奇跡みたいなことは、
きっと、だれかが仕掛けているような気がしました。
私は、最近、とんでもないいいことが起こったら、
神様にも感謝するけど、
アイザワ君や大柴君にも感謝してしまう。
なんだか、空から見ていて応援してくれて、
しかも小細工してるんじゃないかって気がする。
天使の仕業だなぁ。


今日はとてもいい日でした。
空の天使たちよ、
いい日にしてくれてありがとう。


(るつこさんの演奏のその映画は、
来年の夏まで公開されないのですが、
公開のときはまたここでお知らせします。
そして、相澤君のアルバムのことも、
発表できる日を楽しみにしていてもらえたら嬉しいです。)



おやすみなさい。