朝の光

ああ、今日も朝が始まった
朝から元気なひとってすごいね、
朝から笑顔のひとってすごいね。
わたしは朝は本当にぼーっとしています。


新しい仕事は朝が早く、
7時頃の電車で四十分ほどかけて行く。
満員電車から乗り換え、降りてぞろぞろ皆同じ方に歩く。
足音が何故か揃って、
ざっざっざって軍隊みたいに聞こえる。
みんなわたしと同じように朝はぼーっとしてるんだろう、
ぼーっとした意識の集団が無言で進んでいく感じが、
子供の頃読んだ漫画を思い出させる。
寝てる間に人々が操られて真夜中にパジャマで、
町中を同じ方にぞろぞろ練り歩く場面があったんだけど、
それみたいにみんなパジャマだったら
ちょっと楽しいかもしれないなぁ。


東京の朝はどこまでも東京の朝っぽい。
でもみんな生きてる。


ひとつ楽しみながら頑張ってることがあって、
なんとか早起きしてお弁当作って持っていっています。
水筒には美味しいお茶。
昼休みが、楽しみで。


冷えたご飯って美味しくないと思うのに、
お弁当だと何故美味しいんだろう。不思議。


お弁当は自分への愛みたいな感じがする。
弱い自分が新しい環境の中で頑張ってくためのお守り。
わたしがわたしのからだと心を励ますためのもの。
誰かが誰かにつくるときもそうなんだろう。
お母さんが作ってくれたお弁当の思い出は一生残る気がします。


実は今日は十一時からなのに
時間を間違えてて八時に出勤して
いまはドトールで携帯からこれを書いています。
ひとりのドトールの店員の女の子の爽やかさが素敵です。
きっと朝が好きなんだろうなと想うような笑顔。


いまから仕事にいってきます。
今日も頑張ろう。


人々の朝に光がさしていますように
そして春がはやくきますように