ありがとう。


昨晩は本当に素敵な夜になりました。


嬉しいことに満員御礼、ライヴがスタートしました。
たくさんのお客さんが見守るなか、ほのかな明かりのもと、
最初に雪舟さんの『ひかるゆめ』全歌詞朗読から
ライヴは始まりました。


雪舟さんがブックレットをひらいて
「道」の歌詞をよみはじめたとき、
本当に、本当に、なんと表現していいのかわからないような
ふしぎな気持ちになりながら、ぐっと集中して、
雪舟さんの声でよまれる自分の詞を聴いていました。


ことばを聴いていて、いろんなことを感じました。
曲がうまれたときどんな気持ちだったのか、とか
どういう気持ちを込めたのか、とか
そんな忘れていたずいぶんまえのこころのひきだしが
がらりがらりとあいて、あ、あ、あ、と
たくさんのきもちが呼び覚まされて。
とってもとっても濃厚な一瞬一瞬を
14曲分、息をのむように聴きました。
本当に本当に、貴重な体験でした。


そしてなにより
雪舟さんが本当にやさしく、
大切に大切に詠んでくれているのがわかって
本当に本当に嬉しかったです、
なんて贅沢な贈り物をいただいたんだろう。
世界にひとつだけの贈り物を受け取ったようでした。


朗読が終わって自分のライヴ。
朗読に感動して、少しぼーっとしている中始めました。
どうだったかは、聴いた人にしかわからないね。
自分のライヴのことはいつもよくわからないです。
ただ昨日は生きてる日常の自分がうたってたなぁと想います。
たまに自分じゃない感じになるときがあって
天に向かって歌っている感じがして、
勝手に口が動いて声がでてくるみたいなとき。
そういうときは多分いちばんよくて、
自分もほんとうに気持ちよかったりするんだけど
昨日はそういうトリップ感はなくって、
自分の日々の感情を使って歌っていた感じがした。
だからいろんな力がはいっちゃったり、
歌が不安定で、全然フラットではなかったな、とおもうけど、
昨日のライヴは昨日だけだったと想う。


そうそう一夜明けて今朝、
フラットになる為に練習も必要かもしれない、と想って
少し練習しようとおもったけど1分も出来なかったよ。
練習と想ってやると駄目だなぁ、
うたいたくてうたうことが日常になれば
自然にそれが練習になる。
だから日常の中でできるだけうたいたくなるように
こころをもっていけたらな、とおもいます。
練習しようということじゃなくて。


ライヴの話に戻ります、
最後に雪舟さんの朗読。
本当に素晴らしかった。
魔女の長い長い物語。
昨晩徹夜でかいたというその物語
「怒り」を超えていくひとりの女性のお話。
雪舟さんと先日、打ち合わせでいろんな話をして、
人間の感情についてすごく濃い話をした。
そのこととつながっている気がした。
雪舟さんがそのあとイベントに向けてこれを書いたんだなって
すごいことだとおもった
ああ、きっと雪舟さんは本当にわかったんだ
書きながらほんとに。
いや、前からわかっていたことを
本当の言葉にできたのかもしれない
凄いと想った。
雪舟さんが自分自身に書いていたようにも想ったし
自分に書いてくれているような気もした
その場にいたみんな、そう想ったんじゃないだろうか。
わたしは言葉に聞き入っていて、
私の演奏は指にまかせているだけだった。
一緒に出来て光栄でした。


20代最後のライヴが終わりました、
私はこれから変わってゆくのかな。
ライヴでたくさん喋るようになったり
笑ったり、初めて会った人とお話をしたり
いつもなにかに出逢って。


昨夜あの場所に居た人々の顔を
朝思い出して
美しいひとたちばかりだと想ってた
みんなねるねるねるねも楽しそうで
子供に戻っていた
ほんとに楽しい時間をありがとう。


ねるねるねるねをするひとびと



みなさんありがとう!!