『ひかるゆめ』コメントです。


穂高さんの作品は、魂の力を僕はとても感じる。
穂高さんの音楽は、壮大な宇宙の歴史の中のほんの一瞬の時間、広大な宇宙の中の一つの場所で、小さな魂が命をメラメラと燃えることを感じさせてくれる、本当に自分が聴きたい音楽だ。
それでいて、こんなに静かで安らぐ優しい音楽は思いつかない。

CDとして形になって何度でもずっと聴けるのは不思議だし、どんなに幸せなことか分からない。

この作品にどれだけの思いが込められているか本当に、伝わってくる。

夜になると、空に星の光が輝いていることが分かることのような希望に満ちたとても優しいもの、そんなことを感じる。
その光はとても目映く照らしてくれる。
そして真っ直ぐで澄んでいて、その光はこれからもっともっと輝きを増していく、僕にとっても希望の光、そんなことも感じる。
穂高さんの発する光でなければ照らせない場所がある。
僕にとってはその場所がすごく自分が必要としているものである。
本当に、救ってもらっている。
心から感謝している。

そして、本当に、大切に誠実に、心を込めて鳴らされる音楽。
穂高さんからは演奏だけでなく、人との関わり合いや活動の全てそのような心持ちを感じていて、本当に尊敬していてとても見習いたく思っているのだけど、演奏にもとても現れていると感じる。

良い作品は良い心から生まれる、自分にとってそれを本当に、感じさせてもらえる。
忘れてはいけないそのことを、はっと気づかせてくれる。それは日々の生活でも同じ、生きる上でどんなに重要なことだろう。
あるとき大事なことを見うしないそうになったときにもききたいな。
心から感謝している。

そして、聴くごとに色々と感じることがあらわれるから、コメントがこれでおしまいではないし、まだまだ書き足りないし、書きたいことはずっと続くだろう。また書かせて、なんて思ったりしそうだ。
そう考えると、いつ文章を終えて良いか分からなくなる。

けれど無理に言葉にしなくても良いとも思った。
本当はまだまだ書きたいことがあるのだけれど、きいて頂ける方が、自由に感じてもらえたらと思うし、僕の言葉で変にイメージがついてもいやだなあと思っていて、なので、こういう感じ方もあるんだ、くらいに思ってもらえたらと思う。それもあり、少なめの言葉にさせてもらった。

僕のコメントがなくてもきいてもらえれば何か感じてもらえる、それくらいの作品だと思っているから。

・・・・・うーん、やはりうまく言えない、というか、言葉に出来ないというかんじもものすごくある。
ただ感じよう。

本当に尊い、一人の人間の命のような作品だと思った。

            

                       川染喜弘