第24夜 山口史章さん

*第24夜 山口史章
『山口史章』
5/5(木)19時開場・19時半開演
入場料500円+ドリンク代

*山口史章 プロフィール
バンド、「アプリオリ」の歌とギターをしています。
http://www.apriori-music.com


*山口さんから メッセージ


みなさま、おはこんばんにちは。
僕は多分、ビールを飲みながらただ歌います。


僕は数年前、千葉の本八幡で兄と二人暮らしをしていました。

なんとなく気が向いた夜、二人でビールなどのお酒を飲んで、

いい気持ちになりながら二人でギターを適当に弾いて、

適当に、

その日に生まれて、

その日にしか歌われることのないヘンテコな歌を歌っていました。

何の目的もないしその歌には歌詞もないし、

だからどうしたい訳でもありませんでした。

形になり得ない何かを、ただ吐き出しているようでした。
そういう日常でした。

今兄とは別々の場所で暮らしているので、そういう夜はもうありません。

一人で歌います。


このような歌を歌う機会、大事にしますので、

見に来てくれたら嬉しいです。

みなさんのこれからの日常の中の、一つの夜にどうぞ。




                  ***




穂高より紹介
あるとき山口さんのことを知って、
カナリア」という曲を、初めて聴きました。
くらげの映像をみました。
ブログの文章や写真を見ました。
すごく美しいと思いました。


1年前、山口さんは自分の小岩でのライブに来てくれました。
その時、一緒に電車で帰って、いろんな話をしました。

現代のJ−POP界の堕落についてとか、
自分たちが思春期だった頃、
J−POPと言われるシーンに
どれだけ優れた素晴らしいミュージシャンがいたか、
みたいな話とか。音楽の話。


そして山口さんは、バンドがやりたい、やろうと思う、
と話してくれました。
帰り際に、CDをくださいました。
「花と思い出」というアルバムでした。


一曲目が「カナリア」という曲でした。
最初のイントロが流れました。
こころの音が聴こえました。
なんて鮮やかな風景だろう。


彼のブログの文章の中に書かれている彼の日常の中で吹いている風と、
おんなじ風がわたしにも吹いてきました。


仕事の後の帰り道、綺麗な夕陽に出会ったり、
風呂上りの一杯のビールとか、(わたしはビール飲めませんが笑)
なんとなくアコギを爪弾いたりする時間、
早く起きて朝焼けを見たり、美しい青空に深呼吸したり、
落ち込んだり、嬉しくなったり、疲れたり、やる気になったり、
恋をしたり、夢をみたり、
世界に失望したり、感謝でいっぱいになったり、
そんな流れてゆく毎日の大切なすべての時間に吹いている風。


あっという間に1年近くが過ぎ、
それ以来山口さんとは一度も会っていなかった。
だけど「花と思い出」は何度も聴いていました。
(たまに書林でもかけています。)
そして震災のあと、このイベントを企画して、たくさんの方をお誘いしました。
そして山口さんもお呼びしたいと思いました。
まだ彼のライブは一度も見に行けてなかった。
だから、自分が見たいから、呼びました。


先日、古宮大志さんのライブに彼は姿を現してくれました。
彼はやりたかったバンドを始めていて、
1年前より、もっともっといい顔になっていて、
すごく元気とパワーに溢れていた。
自分のやりたいことをやってる人の顔、と思った。


なんかとっても嬉しかった。


明日の夜は、山口君と一緒にビールを飲みながら、
みんなでゆっくりと彼の風景に酔いましょう。
(わたしは甘い酎ハイでもかってこようかな。)
では、また明日、夕暮れに。
花と思い出