東北関東大震災復興支援・阪神淡路大震災復興支援 チャリティ・コンサート

十八回の夜を無事終えることができて、
いよいよ、今日の夜、わたしは夜行バスで関西に向かいます。


4月29日金曜日、兵庫県の芦屋、山村サロンにて、
東北関東大震災復興支援 - 阪神淡路大震災復興支援 チャリティ・コンサート』
が行われます。
そのステージにて、歌う機会を頂いた為です。


このライブにお誘いいただいたのは、去年末でした。
わたしは、随分迷って、お返事をお待たせしました。
そして、1月に、出演を決意しました。


このライブは、1990年代からほぼ毎年、12回に渡って、
坂口卓也さんという方が企画されております


坂口さんは、震災から2年経った時点で、
当時被災者の方々は、休日に娯楽を満喫する余裕がない、
と読んだのがきっかけで、
「被災地の方々に楽しみを提示させて頂きたい」と、
行楽の時季であるゴールデンウィークに、被災地である芦屋で、
普段あまり耳にされないだろうノイズを聴いていただこうと考えられ、
チャリティーコンサートを始められたそうです。


過去の出演者に、中島昭文さんのオウブ、渚にて、頭士奈生樹さん、
高山謙一さん、美川俊治さん(非常階段、インキャパシタンツ)
そして、今年も出演される石上和也さんなど、
とても、素晴らしいミュージシャン方が、演奏されてきました。


2008年を最後に、二年間、このイベントはお休みされていましたが、
今回、2011年より、再開されるとのことで、
ほんとうに、光栄なことなのですが、自分がお誘い頂いたのでした。


正直、お誘いを頂いたときはほんとうに嬉しくて、
それは、単純に、わたしが、上に挙げたアーティストの方々の大ファンだった為、
以前から「山村サロンのチャリティーコンサート」のことは、耳にしていて、
実は、友人が、芦屋まで出向き、録音していた、
渚にて」の、2004年5月4日の、山村サロンでのライブ録音を、
そのあとすぐに、渚にてが大好きなわたしに、友人がCDRを焼いてくれて、
いままでずっと大切に聴いていたのです。


そんな、「山村サロンのチャリティーコンサート」が、まさか自分に関係することになるなんて、思ってもいないことでした。


その頃自分は、私生活でいろいろなことがあり、
ライブを続けてゆくことが出来るのか、とても不安な時期でした。
ひと月ほど考えた末、どうしてもこのライブには、出演したいと想い、
出演を承諾させて頂きました。
そして、坂口さんと連絡を取り合っていました。


そして3月に、地震が起きました。


承諾をしたときは、当たり前ですが、こんなことが起こるなんて、
ほんとうに予測もしていなかった。


遠かった、自分と「チャリティー」との距離が、
近づかざるおえない、考えさせられずにはおれない、
そんな状況に立たされたのでした。


そして、震災直後、導かれるように、
東京でのワンマンライブイベントを発起しました。


更に、今回のこの、芦屋・山村サロンで行われるイベントタイトルも、
阪神淡路大震災復興支援 チャリティ・コンサート』から、
東北関東大震災復興支援 - 阪神淡路大震災復興支援 チャリティ・コンサート』
に変更になりました。


集まった募金は、当初、東北関東大震災の甚大さを鑑み、
すべてをそちらの支援に寄付するつのりでいたそうですが、
阪神大震災の被害がまだ収束していないことを考慮し、
両方の被災地の支援団体に、寄付を行われるとのことです。


今日まで、この企画をしながら、会ったことのない坂口さんと、
たくさんの相談や、意見交換のメールを交わしました。
弱音を吐くような言葉をいれてしまったこともあります。
「自分はただ自分の為にしているだけかもしれない、
12年も続けている坂口さんに恥ずかしい」
確かそのようなメールを送ってしまったようなこともあったと思います。


坂口さんはいろんなメールをくださいました。
遠くの地から、毎日このブログを真剣に読んでいただき、
ほんとうにこころから親身になって応援していただいているのがわかりました。


わたしは、阪神大震災が起こった頃、まだ中学生で、
なにもわかっていなかった。
だから、親にお年玉を寄付しなさいと言われて、
いやだ、と反抗した覚えがあります。


坂口さんは、被災地には、震災直後だけでなく、
その後の長期的な支援が必要だと思われ、
このライブを続けてこられたのです。


そういったライブに、自分が出演すること、
東京での18回の夜を終えても、
みんなからの多額の募金を預かる、という重大な責任を遂行していても、
まだまだ自分は何もわかっていないと思うところが大きい。


先日駅前で、募金を募ることを叫ぶ団体の募金箱に、
自分からすすんでいってお金を入れることに、
感じなくてもいいのはわかっていても、
近づいていく瞬間、ものすごい恥ずかしさを感じてしまいました。


なんでなんだろう。


そんな自分が、今、チャリティーに関わる企画を毎晩のように遂行し、
実際に大きな地震が起こった土地の人の前に、うたをうたいにいく。


ほんとうに、なにかになれば、いいと思う。


自分の為というのは恥ずべきことではないと言い聞かせ。


3月11日以降、自分が感じたたくさんの想いと、
みんなの18夜分のライブで感じた想いを、胸にしまって、
とりあえず、東京から、少しの間はなれて、
うたをうたってきます。


帰ってきたら、また、みんなのライブを、見させてもらう日々に戻ります。


どうぞ、関西近郊の方、お越しください。
ライブ会場にて、お会いしましょう。

                 
行ってきます。


                    
東北関東大震災復興支援・阪神淡路大震災復興支援 チャリティ・コンサート 
詳細HPアドレス↓
http://onyak.at.webry.info/201103/article_8.html






                 ****





前日分ナナエさんのライブの報告と、前々日尾林星さんの報告、
三日分更新しています。
是非みてくださいね。