第十七夜 利光雅之さん

*第十七夜 利光雅之
『ありんこ1匹コンサート』
4/25(月)19時開場19時半開演
入場料無料+ドリンク代


利光雅之プロフィール
特に暗くもなく明るくもなく、
特に楽しくもなく哀しくもなく。
そんな感じだと思います。
A型。78年生まれ。


利光君よりメッセージ
もしみつけたらよろしくお願いします。


穂高より紹介
利光君。利光君のことを紹介するのが、
わたしにとっては今回一番の難関です。
利光君は、わたしが東京に出てきて、
いちばん最初に音楽を一緒にやったひとで、
4年くらいふたりで、「グロキシニヤ」というユニットをしていました。
自分が音楽的に最も影響を受けているのが利光君で、
今うたっているのは最初に利光君の曲をうたえたからだと思っています。
利光君の作る音楽が、わたしはほんとうに好き、で、
好き、という言葉に違和感があるくらい好きで、
それはもう、細胞レベルの好きで、
利光君の音楽を聴くと、自分の細胞がものすごい反応するのがわかる。
利光君の曲を一緒にうたえなくなった事は、
自分の人生で一番の損失だったと思っています。


個人的なことはさておき、
利光君の音楽、ひとことであらわすのは、とてもむずかしい。
ほんとうにうまくいえない。
せかいには、たくさんの次元があって、
どこで暮らすかによって、見える世界が変わってくると思うのです。
それは、自分のスペースをどこにあけておくか、とか、
そういったことだと思うのだけど・・・。
大半の人が、コミニュケーションや、社会、といった部分に、
本人のスペースをあけることによって見える世界から、
言葉や自分の存在を確認するのだと思うのだけど、
利光君はどこにあけているのかな、って考えたら、
いちばん近いのが、「からっぽ」という言葉でした。
利光君は「からっぽ」をとっても大事にしているし、
これからもそれを離さないだろう。
利光君のその「からっぽ」の中には、
ほとんどだれもいないし、
いるとしても、きみとぼく、ひとりずつだけで、
そして、せかいにはただ空があって、風が吹いてる。
それは、いちばんむきだしの、ほんとうの風景みたいに思えて、
あるはずの世界の、フィルターを全部はがしてみたら、
残ったのはこれだけだったっていう、そのこれだけが、
いちばんほんとで、ものすごく濃くて、美しくて、
利光君はいつも必死だし、出し尽くすし、
胸をかきむしるギターで、ざらざらの歌声で、
そんな何もないけど全部あるような、ひとつの風景をみせてくれる。
その風景の中では、自分さえ透明になってゆく気がする。
聴くたびいつも、自分が現れる、洗われる、そんな音楽だと思う。


今夜、たくさんの曲を、じっくり聴けることが、
本当に嬉しいです。
良い夜になるだろうな。
今日の夜、ぜひ、聴きに来てください。



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