小さなほのおが燃えた夜

keroyon03132011-03-27

雪舟えまさん

昨夜はほんとうにすばらしい夜でした。


わたしは、きのうのこと、うまくかけるかな、
どんなに言葉で説明しようとしても、
きっときのうのこと、ありきたりな言葉でしかかけないと、
おもうけれど、かきますね。


ちいさなろうそくの明かりと、小さな間接照明ひとつつけて、
朗読会は、はじまりました。


第一部は、雪舟さんが、朗読をしました。
短歌、詩、物語を詠んでくれました。
わたしは、スタッフで少し緊張をしていたけど、
いすに座って、エプロンをはずして、
目をつむって、すこしずつ、雪舟さんの世界に入っていきました。


やっぱり、すばらしかった。
ほんとうに、とても。
雪舟さんの声を聴いて、ものがたりをいっしょにたどって、
うんうんうなずいた。
雪舟さんが使う「愛」って言葉は、
なにかほかのひとがつかうより、
せっとくりょくをもって聴こえる。
おしつけがましくなくて、
とてもすずしくてひんやりして心地よいものを感じる。


そして、第二部は、お客さんが持ち寄った自分の好きな本を、
朗読するという趣向で、はじまりました。
わたしは最初、もっと雪舟さんの自作が聴きたいなあ、
などと思っていたのですが、
これが、本当にすばらしかったです。


みなさん、じぶんの作品でなくても、
やっぱり、声、話し方、えらんだテキストで、
そのひとのことが、すごくわかる、というか
みんながおたがいに、大事にしているところを惜しみなくみせあって、
いっきに会場のみんなの距離が縮まった感じがありました。


みんなの朗読に耳を澄ませて、ひととおり終わって、
ライブの演目は終わったのですが、
そのあとほとんどのお客さんすぐに帰らずに、
みんなでお菓子を食べながら、気づくと自然に、全員で、
今、東京で暮らすこと、表現すること、気持ちの持ち方などについて、
真剣に語り合っていました。


その時間も素晴らしい時間でした。
本当に、今、みんなが、不安で、
その自分の気持ちを、口に出し、意見を交換して、
話すこと、二時間あまり。


凄く意味のある時間でした。
気づくと23時半になっていました。


話をして、自分の中で気づいたのは、
みんな各自、不安の度合いや、状況、環境が違って、
だから、自分の選んだ気の持ち方、過ごし方で、
とにかくこの不安な今を毎日乗り切ること。
だれもが、各自ひとりひとり別々の不安や、ショックを持っていて、
優劣はないのだということ。白黒はつけれないということ。
だれの乗り切り方も、そのひとがえらぶこと、
いろんな背景があって、みんないろんな不安を抱えている。
正しい正しくないでなく、今は皆がゆるしあうこと。
おたがいの傷みを認め合うこと。


これはわたしの感じた結論だけど、
みんなのお話を聴いて、そんなことを思えた時間でした。


昨日初めて出あったひとと、こんなことをたくさん話せたってことは、凄いことだと思います。
集まる、ってすごいなあ。
音楽を聴く、表現を感じる、だけじゃなくて、
やっぱり人がいる、ってことが、すべてのはじまりなんだなあって思います。
ひとりがすきだけど、
ひとがいてこその、ひとり。


ほんとうにあたたかくて素晴らしい時間でした。
凄く勇気をいただきました。


一緒に過ごしてくださったみなさん、
素晴らしい時間をつくってくれた雪舟さん、
みなさんほんとうにありがとう。
そして、募金も、思っていた以上に、たくさん集まりました。
ほんとうに、嬉しかったです。


(集まった募金総額は、全イベント終了後に発表致しますね。)


今日も楽しみにしています。
また、報告致します。              ほたか