3月14日 やんてらのきこえるスペースvol.13


明日、3月14日(火)は、とっても大事なライヴがあります。
やんてらさんが企画してくれた、
関島岳郎さん、高岡大祐さん、私でのトリオの演奏と、
吉田悠樹さん、西脇一弘さん、清岡秀哉さんの、トリオでの演奏の、
ツーマンライヴ、渋谷公園通りクラシックスにて。


この3人でのトリオ、昨年11月に、
関島さんが大泉学園inFにて企画してくれたのが、初めてのライヴでした。
お話をいただいた時は、関島さんもチューバとは思わず、
(リコーダーもやるのだろう)と思っていて、
そして前日に見た、関島さんが作ってくれていたチラシに、
「二人ともむき出しの音楽家です」、と書いてあって、
会ったことのなかった高岡さん、いったいどんな演奏をされる方なんだろう!と
とても楽しみだったのです。だけど、当日初めていきなり会うかたと、
私、ちゃんと演奏ができるかな、と、とっても、緊張してライヴに向かいました。


当日会場についてみると、高岡さん、笑顔で挨拶をしてくださって、
とてもオープンな感じを受けて、すごくほっとした。
リハを始めたら、関島さんもチューバしか吹かないことがわかって、
それはびっくりしました。私のほうはあせっていて、二人に曲を教えようとしたのだけど、
ある程度音を出したところで、このくらいでやめておきましょう、と関島さん。
そうか、今日は即興なんだな、と思ったけれど、私は本当に内心恐れていました。


開演まで時間があったので皆でご飯を食べて、開場して、開演前に戻ったら、
真実なので隠さず書きますが、その日はお客様がとても少なかったのでした。(でも人数はやっぱり残さないことにします)
そしてその中の一人がやんてらさんでした。
私は少しショックだったのだけど、それは仕方ないことだから、
ライヴを始めて、第一部を全曲ギターで、恐る恐る始めて。
チューバ二本との演奏は不思議な感じで、最初はほんとにおそるおそるという感じ。
最初はお客さんが少ないショックのようなものがやっぱり少しあって。
第一部を終えて、休憩を挟んで、自分の中で、悪くはないけど、
自分がまだ全然突き抜けられてない、このままじゃ、いけない、って気持ちになって。
第二部で、ピアノで演奏を始めて、
そこからは、今となってはそんなに覚えていないけど、夢中でした。
お客さんが少ないことも、途中から忘れて、
2人の音と、自分の音と、うただけになっていました。
演奏に夢中になると、二人の音がどっちがどっちだか頭では全然わからなくなる。
でもなんかどっかでは、わかっていました。
チューバの音はからだに響く。初めて演奏した高岡さんのチューバは、
ブボボボボッと突然暴れたり、とっても強く響き渡って、
関島さんが言っていたようにむきだしでした。
そして、関島さんが、指揮者のように、音で調和を導いてくれて。
ちょっと、すごいことになっていったのでした。
気持ちよくてしかたなく、終わらないでほしい、ずっと演奏し続けていたい、
っていうような、気持ちになって、人と演奏することの喜びを、
この上なく感じることができて。
もう、お客さんが何人かとか、関係なく、アンコールまで、
すごい歓喜のライヴとなったのでした。


終わった後、みんな、物凄くいい顔をしていて、本当に嬉しかった。
とにかく楽しかった。
2人とも、またやりましょう!と言ってくれて、
終わった後の打ち上げは、本当に気持ちよいものでした。
音楽が、心を凌駕する体験、本当にいい日でした。


興奮さめやらず、やんてらさんがちょうど車だったので送ってくれて、
車の中で、私はどんなに今日がすばらしかったか、ずっと喋っていました。
その車中ですでに、再演をやんてらさんが企画してくれる話になっていました。
すごいね、やんてらさん(笑)。


二回目、というのは、一番こわいものだけど、4ヶ月も経って、
私はあの時の感覚というのを、きっと半分忘れています。
また二人のチューバと一緒に演奏すること、
あの時と同じところにいけるかはわからないです、
でも、1回目を超えないかもしれないから、もうしなくていいというものではないのです、
また、3人で、音楽に挑戦できるということが、もうただ、嬉しい。
また、同じとこに行くのではなく、
また、初めてのとこに向かう気持ちで、3人での演奏に向かいたい。


競演の、吉田悠樹さん、西脇一弘さん、清岡秀哉さんの、トリオ、
とてもとても、大好きな3人です。もともと、ひとりひとりが好きで、
その3人が一緒にやるという、私にとっては夢のようなトリオ。
今までに2回見たのだけれど、
音楽の、豊かなところに、そっと触れるような、本当に丁寧な3人の演奏に、
2回とも、すごく心地よく音に身を委ねられて、心身のこりがほぐれるような気がした。
大きな場所で見るのは初めてで、とても楽しみです。


やんてらさんは、この企画が私の企画をする最後だといっております。
もし、最後なら、またどうしても企画したくなるようなライヴをしよう。
実は、この企画を決めている段階で、やんてらさんと少し喧嘩した、
ラシックスなんて大きなところで、自分がお客さんが呼べる自信がないから、
もう少し規模の小さいところでやりたいです、と言ったのでした。
でもやんてらさんは、ここじゃなかったら、この企画はやらない!と言い張って、
お客さんも絶対に呼ぶ!と言い張って。
本当に有り難いことだと、心から思います。
お客さん呼べても呼べなくても、今となってはクラシックスにしてもらってよかった、と思います。
でも、出来たら一人でも多くの人に、来てもらいたい、と思います。
お客さんに来てもらうために今から一体何をしたらいいのかわからないけれど、、、
この3人で、あの3人と、あの場所で演奏できること、特別な夜になると思っています。
もし少しでも心が向いたら、ぜひ、足を運んでいただけたら嬉しいです。
いい演奏を見せれるように、精一杯の演奏をします。
本当に、本当に楽しみです。


今日13日は、私の誕生日。35歳になりました。信じられないです。
35歳初のライブ、とにかく精一杯やります。
音楽を、聴きに来てくださったら嬉しいです。



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2017年3月14日(火)
穂高亜希子+関島岳郎+高岡大祐
吉田悠樹+西脇一弘+清岡秀哉
@渋谷公園通りクラシックス
開場19時半開演20時
​予約2700円当日3000円
ご予約yanterapunk@gmail.com