みんなゆめのなか

直前になりましたが、いよいよ明日、
去年から決まって、ずっと緊張しているライヴです。


大好きな原マスミさんとのツーマンライヴ、
裏窓の福岡さんが企画してくださいました。


私は10年以上原さんのただのファンで、もうほんとに自分のCDを出したりするずーっと前から、原さんのライヴを見に行き続けてきました。
原さんのライヴを見ると、いつも涙がぽろぽろ出る。
おこがましいけれど、原さんのうたの言葉は、私にはとてもわかるんです。
わかるように、うたってくれているんだと思います。
でも、特に、特に、私には、ほんとにわかるんだって思わせるのが、
すごいうただってこと。
原さんの目が、あの御歳となってもまだキラキラし続けていること、
原さんはその目でたくさん綺麗なことも汚いことも見ているんだね。っていつもおもいます。
寂しさ、悲しさ、よろこび、やさしさ、
こんなふうに簡単な言葉で書いてはいけないのかもしれないけど、
こんな風に言葉に出来るほど根源的なことを原さんはうたっている。
だから、一本の映画を見た後みたいにいつも原さんのライヴを見終わると、
何か大事な光、太陽じゃなくて、もっと穏やかでひそやかな、
古い白熱灯の光のようなものが自分の心に灯るのです。


でも、原さんのことはこわくもあって、
原さんはものすごく厳しい人だとずっと思うから。
いつも生で、自分の嘘も汚いとこも見つめすぎている。
どんなにうっとりする曲でも、じぶんのうたにけして酔っていないように私には見える。
だから、簡単に楽しいね、ってものではない
いつも、見ると心がピシッとする。


自分は、原さんの存在を自分の中で大事に大事にしてきたので、
ずっとそのまま知り合いになったり話したりしなくていいと思っていて、
ただライヴに時々行かせてもらうファンでいるはずだったのだけど、
数年前裏窓10周年の企画で新宿JAMで競演させてもらって。
その時のことを少し。


裏窓の10周年企画には三十組くらい出ていたと思う。
いろんな人が出ている中で、原さんは少し浮いていた。
原さんは変わらずキラキラしていた。いつもと変わらずピカピカやさしいうたをうたっていた。
私は自分のライヴの前に原さんのライヴを見て、物凄く勇気が出た。
凄く緊張していたけれど、原さんが「アイスを食べようよ!」ってうたってるのを見てすごく元気が出た。
私も、いつものきもちで、自分が大事にする気持ちでうたおう、とおもってうたった。
原さんが見てくれてるとは思わなかった、そしたら、私のライヴが終わった後、原さんが初めて笑顔で近づいてくれて、私に、ギター上手いね!って褒めてくれた。
後にも先にも、あんなに手放しで私のギターを褒めていただいたのは、ラブジョイのビッケさんと原さんだけです。
嬉しかったし、恐縮した。あんまりなにも言葉を返せなかったのを覚えています。


それからライヴに行く度に話しかけてくださるようになって、昨年また競演の機会を頂き、その時も少し話して、その後に、裏窓に遊びに行ったら、原さんが穂高さんのことこんなふうにいっていたよ、と言ってくれて
そのあと私から、裏窓の福岡さんに、原さんとちゃんとライヴやってみたいです、みたいなことメールしたんだ、そういえば。
その日その瞬間はなんだかそう思えたんだと思います。
それで福岡さんが原さんに言ってくれて、いいよ〜ってことになったみたいで、本当になってしまった。
本当になるなんて、、、と、実は去年からずっと気が重かったけれど、でも、本とうに嬉しいです。


正直、原さんの前にうたうなんて、どんだけ差が出るだろう、と思います、うたの重みが違いすぎるような気がする。
でも、そんなことを気にしていたら失礼になる。私のうたの私は重さと軽さとで挑むしかない。
私は原さんのうたからずっといろんなものをもらってきたので、そのなにかを少しでも返すような気持ちで、うたをうたって、褒めてもらったギターをより頑張ろうと思っています。


原さんのをライヴを見たことがない人、若い人にたくさん見に来てもらえたらいいなぁ。
あんな歌をうたうひとは、今の時代にもうほとんどのこっていない、原さんは、光り輝くロックスターだと思います。
そして、原さんのうたう時の光り輝く瞳を、私は本当に宝物みたいに思っています。
ぜひ、遊びに来てください。福岡さんに心から感謝。


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みんなゆめのなか

  • all in the dream-

2017年2月5日(日)
@大久保ひかりのうま
原マスミ
穂高亜希子
料金 3000円+drink(当日券のみ)
開場 19:00/開演 20:00
http://www.geocities.jp/uramado_record/