昨日の街


雪が降る。
しんしんしんしん降る。
音が全部吸い込まれる。
色も全部吸い込まれる。
人も街も吸い込まれる。
静かな静かな街の風景。
ここはいったいどこだろう。
時間が止まった街にはまるでだれもいないみたい。
だけど人のいる気配だけは消えない。



コヤヒロカさんグループ展に行ってきました。
ひろかさん。

彼女の作品は温度がとてもひくいようで
奥底にはごうごう火が燃えている
そして彼女は作品だけ見るととてもクールな人のようでひょうきん。
そして普段ひょうきんだから忘れそうになるけれど
作品を見たらこの静かだけど強い世界にはっとする。


一番上のあの雪の絵を見たとき
ぞくぞくっと鳥肌がたった。
ものすごく魂みたいなものが込もっているのを感じて。
だれかのうたにかんじるように
絵もその人の気みたいなものがこもるのだと思った。


ここだけどここではないどこか。
ほんとうにていねいにつくられたもうひとつの世界。


ひろかさんの展示は何度も見てきたけれど
今回の展示はまた新しい世界がひらけた感じがして
彼女の日々の努力を知ってる友人としても嬉しかったし、
一鑑賞者として、ただただ、すごいなぁ、って思った。


情熱の人、コヤヒロカさん。
彼女の作品をまたもっともっと見たいとおもいます。