空に


しごとであたまをいっぱいつかって
かえりみちをぶらぶら空を見ながら帰る


むずかしいほんはよめなくて
やさしいことばであたまやすめたいな
こころに水が欲しいな
そんなとき帰りの電車で読むのは
やさしい詩の本かきれいな料理本です。


とよさんの詩はなんにも考えなくても
すっとはいってくる。
ことばとことばのま、がここちよくて
よんでいると心に水がうるおっていく
つかれているこころもすこしやすまる。
なんにもかわったところはなくて
ただただこのひとのこころからでてきてるのがわかるよ
よみながらでんしゃのなかでひとりふるえた
素敵だなって、ただ、ただそれだけです。
ただ、ただ、素敵です。
素敵すぎて胸がつぶれそうです。


***


『空に』


病院の
ベットから
眺める空は
いつも やさしい


雲はダンスをして
笑わせる
夕焼けは
心を洗ってくれた


でも明日は退院
この一と月
ありがとう


家に帰ったら
手を振るわね
気がついてね きっとよ



***


私の曲「空に」と同じ題の詩がありました。
25歳くらいのわたしが空にいったことと
100歳のトヨさんがいったこと
なんだかすこし似ている気がして
トヨさんの「空に」は私の「空に」の100倍やさしいけれど
空はきっとどっちの声もきいてくれた。


そして今トヨさんは空に居る。
ねぇ、手を振って、って、言われてる気がする。
気がついてね、きっとよ って。