けろよんの安心


2013年、偶数月の第四月曜日、高円寺無力無善寺にて、
隔月で定例ライヴをおこなうことになりました。全6回。
基本的に、私、乃田吊さんが、毎回出演します。
(何かの事情でお休みをする場合は前もって告知します)


私は、21歳くらいのときに、無善寺で初めてライヴをやったのが
自分のすべての始まりだったように記憶しています。
最初の何年かは人に見せるようなものでは到底なかったようなライヴを
無善寺で何度も重ねました。
お客さんはいつもいなくて、出演者だけ、ということは当たり前でした。
その中で、人との出逢いや音楽的な変化を経て今にたどり着きました。
ここ何年か、無善寺でうたっていなかったのだけど、
2013年は自分のルーツとなる無善寺で、
また、うたってみようと想います。


この定例ライヴというのは企画やブッキングライヴとは違い、
皆自分から申し込んで、誰でも出られるライヴです。
他の出演者は、無善寺で募集しています。
誰でもソロ/2千円、バンドひとり千円で出演する条件となります。
お客様が何人来ても、バックはありません。
なので、お互いがまったく知らない条件でただうたいたい、とかの
そういう動機であつまってライヴをする感じになるのですが、
乃田吊さんや私が出るなら、やってみようかな、と想ってくださったり
人前でまだ弾き語りのライヴをしたことがないけど
一度誰かの前でうたってみようかなと想ったりしている人が
私や乃田吊さんをきっかけに出演してくれたり
出逢えたりできたら嬉しいなと想います。
この日にライヴをしたいと想った方は、
無善寺までメールでお申し込みください。


最近は音楽をすることでお金を少しいただけることも
時に発生するようになってきた中で、
千円でも自らお金を払ってライヴするということは、
自分の演奏にチケット代や出演料を払ってくださろうとする
お客様やお店の方の気持ちを想えば、
今の自分としては、考えないといけないことではあると想っていて、
それから自分の生活や金銭的なことはとても大切なので、
私はノルマや機材代を払う形のライヴはやらないと決めていますが、
だけど今回の一年間、無善寺に限り、やってみようと想います。
集客や金銭的なことは何も気にせずに、
お客が0でも気負わずうたえる場所は無善寺だけで、
その甘さや生温さは、ある意味自分次第という厳しい場所でもあります。
実は無善寺でライヴするのは、
どのライヴハウスよりも自分にとって難関で。
実際に数年前に定例ライヴは、
しんどくなってやめてしまったことであったから。
本当に一年間出来るのだろうか、
とあとからものすごく考え込みそうになったけれど
これも自分への課題だと想い、楽しみつつ頑張ることにします。


乃田吊さんとはライヴで度々お逢いしてきたけれど、
ちゃんと会ってお話するのは初めてで、
阿佐ヶ谷の喫茶店で、なんとなしに色々話すうち、
無善寺で定例ライヴしてみましょうかという話に自然と向かい、
では今すぐ無善寺にいってみようという話になって、
阿佐ヶ谷から高円寺まで北風びゅうびゅう吹く中
背中を丸めてガード下を歩いて、無善寺にたどり着き、
無善法師にすんなりOKをもらって、
その場で「けろよんの安心」と
乃田吊さんがタイトルをつけてくださって、
この話が決まったのはなんだかわくわくする空気があったように想います。


昔は、こんなふうに何も考えずに、じゃ、やろう!と
フットワーク軽くすぐバンドをやったりなんだかんだ
無善寺を中心として色々楽しいことにすぐ手をだしていたなぁ。。。
なんて、ずいぶん大人になったようだけどたった何年か前のこと。


書いていたら少しずつ、どんどん、楽しみになってきましたよ。


最初のライヴは2月25日月曜日。
どんな方々とライヴすることになるのでしょうか、
楽しみです。



そしてそのライヴの前に、
2月2日、高円寺円盤にてライヴに呼んでいただきました。
円盤もわたしにとっては無善寺とおんなじような場所で。
ちょっとちがうけど、ずっと、23歳から毎月
どんな状況の時も呼んでくれて、
円盤からのお誘いしかいつもなくて、
それだけが雲からの糸のようにいつもあって、
歌い続けてきた場所。
去年は一度も出なくて、無善寺とおなじく、一年以上ぶり。
なぜか同時にこのふたつのライヴが目の前に現れたことが不思議で、
でも、私は凄く納得、嬉しい2013年の幕開けとなりそうです。


正直ライヴ、少し休んでもいいかなぁ、などと想っていた。

でも、ライヴ予定は約束だから。来年もうたう約束をしてしまった。
誰かとではなく、自分との約束。
来年もうたう。
来年もたくさんの人にお世話になりそうです。
がんばろう・・・!


昨日のこと
今日のこと
明日のこと
いろんなことを持ってすすんでゆこう。