先日のイベントで集まった募金の送付先について

みんなのアコースティックワンマンライブ、
先日の菊田尚さんライブを終えて、
集まった募金、241,623円。


送付先、ずっとずっと考えてきて、かなり悩んでいたのですが、 
先日、イベントに出演してくれた狩生さんとスタジオで会った際、
この件を相談していて、素晴らしいヒントを得ました。
どこかひとつを選ばなくてもいいんだ、っとやっと気づいたのでした。
(気づくのが遅い!)


どの団体に寄付するのが一番有効かと、調べれば調べるほどいろんな団体があることを知り、
どの団体も、全力を尽くしてらっしゃる。
できたら、今現地で活動しているすべての団体や被災地に少しでも多く、こちらの集めたお金を届けさせて頂きたいけれど、
どうしたって全部に、というのは無理なので、
ともかくきちんと調べた中から、この団体ならば、と思えた複数の団体を選び、寄付させて頂きたいと考えています。
参考にしたページ↓
http://www.jpn-civil.net/support/contributions/post_2.html
http://www.thinktheearth.net/jp/thinkdaily/emergency/2011/03/post-2.html
どちらも東北関東大震災支援にあたり寄付金を募集としている団体を紹介しています。


この募金は、わたしひとりで集めたお金ではなく、出演したアーティスト、お客さん、みんなのお金なので、

まず代表として、出演してくださったアーティストの方々に、一度、相談し、了解を頂きたいと思っていますので、
近日中に出演いただいた皆さまにメールで報告します。
その後、もっとこっちのほうがいいんじゃない、とか、ここにもしたら、とか、もっと良い案あるよ、とか、
他にもいろいろ意見が出てきたら募金先を変更、追加することもあるかと思います。
皆さまから返事を頂け、完全に決定した時点で、すぐに振り込みさせていただこうと思っています。



今回選んだ寄付先に関して共通するのが、ほぼ毎日活動内容をホームページ上で更新されているので、
自分たちが寄付したお金がどういった活動に使われているかわかりやすいということがあります。
最初は直接被災者に見舞金として届けられる赤十字義捐金として送付することしか浮かばなかったのだけれど、
調べれば赤十字以外にも寄付を募っている団体が山ほどあることを自分が知ったことと、
赤十字は既に2400億の募金があつまっているに関わらず、配分がずいぶん遅れているとの話や、
配分の決定に関して政府が介入し、本来国や東電が支払うべき原発の補償に使われる、などの少し納得いかないような話も聞いたりし、
(これは事実かどうかはわかりません。それに、いろんな事情があるのかもしれませんが。)
迷った末に、今回は、日々奮闘し活動している団体に気持ちを託し、
直接のお金ではなく、支援として被災者の方々の為に、有効に使っていただきたいと考えました。
今回このことを調べる為に、いろいろな団体のホームページを拝見し、6つの募金先を選びましたが、
たくさんの機関、団体の中からこの6つを選んだのは、私個人の単なる直感であって、
下記以外にも被災地で支援活動をしている団体はたくさんたくさんあり、
それぞれに地域分担、役割分担をしながら、できるだけ支援の遅れや漏れがないよう提携しあっているようです。
どの機関でも、常に寄付金を必要としているようなので、
どこに一番寄付が必要かというのもないし、ここには寄付しなくていいというところもないと思いました。
そして現地で活動されている方々には本当に頭があがらないと共に、尊敬の念でいっぱいです。


その中でこの6つの団体にたどりつき、皆のお金を寄付させて頂くことにとりあえず決まった次第です。
下記に、上に挙げた6つの団体を、簡単に紹介させていただきます。




*【国境なき医師団http://www.msf.or.jp/
999年にノーベル平和賞を受賞した、非営利かつ、国際的な民間の医療・人道援助団体「国境なき医師団(MSF)」。今回の甚大な被害に際し、国際NGOとして最も早く現地で医療救援活動を始めました。被災地での刻々と変わる医療ニーズを調査しながら、被害が大きく病院が機能しないところや避難所など医療設備がない地域を中心に医療活動を行っています。

[寄付金の用途]
主に被災地での医療活動費や衛生用品キット等の物資援助等に充てられます。



*【認定NPO法人 難民を助ける会】http://www.aarjapan.gr.jp/
難民を助ける会は、1979年に設立された、政治・思想・宗教に中立な立場で、緊急支援、障害者自立支援、地雷対策を中心としたさまざまな支援活動を世界各国で行っている国連公認・登録されたNGO団体です。
障害者や高齢者など災害時の支援からとりこぼされがちな方々や、行政では目の行き届きにくいところに重点を置いて支援活動を行っています。
東日本大震災では主に障害者や高齢者、在宅避難者などを対象に物資配付や炊き出し、巡回診療、施設修繕などの緊急・復興支援を行っています。
地震直後より、宮城、岩手、福島、山形の4県で、障害者施設、高齢者施設、支援が届いていない避難所、在宅避難者、離島などに、食料や水、燃料、生活必需品、電化製品などの支援物資を届けています。また、炊き出しや医療支援、巡回バスの運営支援、被災した障害者・高齢者施設の修繕も開始しています。
[寄付金の用途]
上記活動全般の経費、物資購入費等に充てられます。


*【特定非営利活動法人JEN】http://www.jen-npo.org/
紛争地帯、災害地域の人々のケアと自立の支援を行っている国債NPO法人の民間支援団体です。
地震発生直後は、緊急支援物資の配布や、避難所においての炊き出しを行いました。現在はボランティアスタッフを集め、石巻市での瓦礫撤去、泥だし作業を毎日行っています。
[寄付金の用途]
・被災者の生活再建支援、復興支援活動の経費
(ホームページにはっきりした用途が載っていなかった為、電話でお伺いしたところ、
今後JENでは、職を失った方への労働先の斡旋や、地域のコミニュティーを作っていく予定で、
現在届いている一般の人からの寄付金はすべてそちらに充てるとのことを教えてくださいました。)



*【civic-force】 http://civic-force.org/
国内の大規模災害時に迅速で効果的な支援を行うためのNPO/NGO・企業・政府・行政の連携組織。
被災地での臨床心理士による心のケア、
福島県原発事故の影響で避難地域とされている南相馬市浪江町などで、飼い犬の救助と保護活動、
仮設住宅に関して、トレーラーハウスやコンテナを一時的な住宅利用として導入する計画を現在進行中、
他にも手作りお風呂の設営と運営支援や、漁業復興に向けての支援、専門性を活かした地域支援団体などに対して、活動資金や広報サポートしながら協働で活動を進める「パートナー協働事業」などを行っている。
[寄付金の用途]
・即効性のある支援活動資金に使用


*【緊急災害時動物救援本部】 http://www.jpc.or.jp/saigai/pc_gienkin.html
今般の東日本大震災における被災地救援活動の一環として動物を救済すべく、財団法人日本動物愛護協会、公益社団法人日本愛玩動物協会、公益社団法人日本動物福祉協会、社団法人日本獣医師会で構成される「緊急災害時動物救援本部」が立ち上がりました。
動物の食べ物、医薬品などの救援物資の搬送
避難区域、警戒区域でのペットの保護などを行っています。
[寄付金の用途]
・被災地への物資輸送にかかる費用
・被災地避難所でのペット飼育スペース用のテントや備品、ブルーシート、保温用断熱材購入
警戒区域内での被災動物保護活動で使用される防護服の購入
重篤な状態のペットの獣医療にかかる費用
・被災動物の救援活動に関わる助成金
・動物保護シェルター運営資金


*【save the children japan】http://www.savechildren.or.jp/top/jpn/
子どもの権利条約を理念とし、子どもの権利の保護を目標として活動しているNGO団体
今回の震災に対し、被災された子どもたちの保護と、被災された子どもたちのケアと保護を最優先に、子どもたちが安心と安全を感じられる場所、チャイルド・フレンドリー・スペース「こどもひろば」開設のために活動を開始しています。「こどもひろば」は、被災した子どもたちが被災後の環境に適応できるよう、お絵かきや折り紙、粘土など遊びを通した学びや成長の機会を提供しています。

[寄付金の用途]
・避難所等での「こどもひろば」の開設・運営等
・学校備品・学用品等の提供
・給食サポート
学童保育保育所・児童館などの施設運営サポート等



以上です。

これを見ていらっしゃる方の中に、出演者じゃなくとも、募金してくれたお客さんでも、書林にいらっしゃらなかった方でも、どなたでも、ご意見や、提案、ご指摘などありましたら、
穂高までお気軽にメールください。
keroyonkara@gmail.com 穂高


まだ仮決定ではありますが、少しだけ前に進んで、嬉しく思います。
大きな宿題を抱えたこどものように、
口座に皆様の募金を預かったまま、落ち着かぬ日々を送っています。
引き続きいろいろと考えていきたいとおもっています。
よろしくお願いします。


毎夜お世話になったぼろぼろの手作り募金箱、
終わる頃には愛着がわいてしまってもしかしたら一生捨てられないかもしれない。
実はこの箱の綺麗な柄は昨日紹介した大峯さんの絵で、
それをお借りしてカラーコピーしたものを即席で段ボールの六面に貼付けて穴をあけた物だったのでした。