菊田尚さんとsorrys!のこと。

明日、5/12は織夢ちゃんの、振替ライブです。
紹介は、5/2のページを見てくださいね。
このライブ企画、最後の、自分が見れるライブ。
ほんとうにほんとうに楽しみです。


              ***


今、これを書きながら、手元に一枚のアルバムがあります。
それは本当に今のじぶんにとって大切な1枚。
sorrys!『そう今すぐ そう全部』


今日は、5/5にライブをする予定だった
菊田尚さんのことについて書きたいと思います。
菊田さんは3月に体調を崩し、入院後、北海道のご実家で、
自宅療養されていた為、今回のライブを、延期することになりました。
振替ライブ日は、まだ、決まっていないのだけど、
菊田さんの体調は回復しているので、
菊田さんがボーカルのバンド、sorrys!でのライブは
5/22より復活されるようです。良かった。


菊田さんは、sorrys!というバンドのボーカルをやっている方で、
今年の1月にわたしは初めてsorrys!のライブを見ました。
織夢ちゃんに連れて行ってもらったんです。
織夢ちゃんから、ずっと前から、
穂高さんにも絶対見てほしい、と、言われていたのだけど、
今年の1月、やっと、見に行けました。


ちょっとね、久しぶりでした。
知らないバンドを見て、あんなに衝撃を受けたのは。
体が動かなくなった。
涙も流せず、目の縁に力が入ってぎゅっと眼を凝らしていた。


わたしはこのバンド、何歳の時見ていても絶対好きになっていたと思う。
中学生のときでも、老人になってからでも。


自分のいちばん根源的なところに、ダイレクトに響いてきた。
変換がいらなかった。
直通だった。
この人の歌は。
じぶんのからだにボーリングのストライクみたいに気持ちよく入った。


30分そこらのライブだったけれど、
呆然自失というか、だけど自失はしてない。
放心状態だったけど、自分を取り戻して行く感じがあった。


菊田さんは輪郭がはっきりしている。全部の動きに曖昧さが一切ない。
眼が離せなかった。眼が疲れるくらい見つめていた。
「研ぎ澄まされている」ってこういうことだと思ったよ。


ただただかっこ良かった。


2月に、七針でアコースティックで菊田さんの弾き語りライブがあった。
それも見に行って、バンドとは全然違ったけど、
からだの動きがないぶん眼でみることより耳で聞くことに集中できた。
眼をつむってずっと聴いた。
言葉が全部ダイレクトに入ってきた。
分かりすぎるくらい分かると思ったし、同時にわかれないだろうと思った。


うたの力の凄まじさを、思い出した。


こんなひとがいるということが嬉しかった。


5/5、わたしはただの一ファンとして、だめもとでたのんでみて、
出て頂けることになって本当に嬉しかった。
だけど、体調がなかなか芳しくないと聞いていて、
体を無理してまで歌ってほしくなかったので、
延期していただくようこちらから頼みました。
でも、やっぱり今、聴きたかったって、今になって思っています。
だから先日買ったアルバムを何度も聴いています。


このなかには全部つまってるよ。
いつか知った、音楽の煌めきが。


もうほんとに、ただのファンです。


5/22にsorrys!の久しぶりのライブが下北沢threeであるようです。
太平洋不知火楽団も対バンです。)
その日は自分のライブも渋谷アップリンクであるから、
私は見に行けなくって、本当に悔しい。


ああ、その日は、
雪舟さんとフジワラさんホソマリさんのライブ(下北沢)も、
壊れかけのテープレコーダーズ(下北沢)も、ナナエさん(昼、吉祥寺)
KIKORIさん(元住吉にてKIKORIさん企画ポンポコビート祭2)も、
よっちゃん(浅草橋にて、川染喜弘企画、スッパさん、早川パワーも出る!)も、
ライブがあるんだなあ。
どうにか全部見にいけないものだろうか。


自分が好きと思えるバンドやミュージシャン、アーティストが、
増えれば増えるほど楽しい。
ジャンルとか、シーンとか、どうだっていい。
信頼できる音楽があること。
それをやってくれると信頼できる表現者が居ること。
それはこの世界にとどまっていられる、大きな理由になる。
わたしたちの時代はまだ大丈夫なのだ。
次の世代に届けて行けるものをたくさんたくさん持っている。
そんな気持ちがむくむく湧いてくる。
希望、いっぱい。