はるだよはるだよはるだよ
ことしのはじまりは
すごいふゆだった
30年間たまりにたまった
まっくろな毒をだしてゆく冬だった
たくさんの嘘をなくしてゆくための
自分のむじゅんをなくしてゆくための
ものすごいこころのたたかいがあった
それはこころのなかだけでおこなわれず
たくさんうごいた
いろんなちからをかりた
かわりたかったから
まっくろをくりかえしみつめては
それが自分のどこからくるものなのか
たどった
たくさん考えた
じぶんのなかの嘘をみつめて
認識した
認識したから
どれだけ嘘だらけだったかわかった
嘘をついてたら
自分が苦しいだけ。
すこしずつ減らしてゆこうと想った
春
すこしだけじぶんがすすんでいた
新しい道にたっていた
毒は消えないけど
まだまだ根深いけど
どこになにがあるのかわかったから
見つめられる。
そして認めてあげたい。
自分の本当のねがいを見て
近づいてくことはこわいことだった
だけど
本当のねがいに近いほう
こっちのほうが全然
いい風が吹いていて
きもちよかった
これからははじまり
いままでおこったくるしかったこと
むだなんてひとつもなかったよ
ほんとだよ