やっと


震災のあと、やっていた
みんなのアコースティックワンマンライヴ
で貯まったお金。
復興市場より、
石油ファンヒーター8,2台分の購入資金、支援させていただきました。


集まった募金を何に使うか、
ずっと考えすぎて考えすぎてわけわからなくなっていて、
ずっと13万ちょっと郵便局に入れたまま
放置していた状態が続いていました。


6月に、10万までは扇風機やお金の寄付に使うことが出来たのですが、
そのあと自分のアルバム制作などでいっぱいいっぱいになってしまって、
きちんと決めることが出来ぬまま半年以上たってしまいました。


寄付するべきところも調べれば調べるほど、多くて、
なかなかここ、というところに決められない日々が続いていました。


頭の片隅にいつもそのことがあって、
片時も忘れることはありませんでした。



夏に扇風機を送ったので、
冬になったら暖房器具を送ろうと思って冬まで待っていたのですが、
夏のときの扇風機は、
現地にもなかったのでこちらから送るのがベストだったのですが、
冬になってみて、暖房器具は現地の電気屋さんにもあるから、
地元で買ったほうがいい、ということがわかり、
それならばお金を寄付した方がいいのか、
ずっと考えていました。


「復興市場」は、
被災地で必要としているものを、
こちらが「購入する」をクリックしてお金を振込むことで
被災地の被災されたお店から物資を購入し、
その物資を求めている人たちのところに送ってもらうことが
出来るシステムになっています。


ずっと以前からその存在を知りながら、
気が進まなかったのは、ワンクリックで終わってしまうことが
なにか恐かったわたしの個人的な気持ちだけでした。


だけど使い道が決まらないこと、
ずっと常に悩んでいて
大きな罪悪感になっていました。
何度もここに寄付しよう、と決めても
なにか違うような気がして行動に移すことが出来ず、
どこかから、ここ!というような出会いがくるのを
待ってしまっているような状態でした。
だけど、もともとあまり社交的でない自分に、、
普通に暮らしながらなかなかそんな出逢いがある訳もなく、
自己嫌悪に陥りながらも
ずっとぐだぐだと悩んでいました。


関西ツアーのときも、
大友さんの福島のことについてのラジオでのお話を聴いて
いろいろ考えることがありました。


被災地のこと、福島のこと、
3月11日以降、
どんなときも
常にみんなの頭の中にあること。


とにかく11月に仙台に行くことが決まっていたから、
そこで自分がなにかヒントが得られるんじゃないかと
それまで行動を待っていようと思っていました。


そして11月、
いっしょに旅したsekifuの皆さんの協力あって、
被災地を訪れました。
宮城県名取市の港。
この眼で、見て、この足で立ってきて、
そのときかんじたこと、
その気持ちを帰ってきてここに書くことは出来ませんでした。
自分はうたをうたっているから、
うたに全部出しました。
仙台でのライヴは、
そんなライヴになりました。


でも仙台にいったからといって、
寄付先のヒントは得られないままでした。

そして帰ってきてからもずっと考えていました。
なんとか2011年中に決めたいな、と思いながら、
なかなか一歩踏み出すことが出来ずにいました。


2011年が去年になって
2012年が始まって。


いろいろ調べて
いろいろ考えて、
やっと決心がつきました。


とにかくいったんここにあるお金をどんな形でもいいから
手放さなきゃいけないと思いました。
もしそのあとでもっと使いたい道や寄付したいところが見つかったら、
またその気持ちでお金をなんらかの方法で貯めて
自分で行使すればいい、と思いました。


最初の高橋鮮魚店さんに送ったときのような
嬉しい見返りや経緯がなくても(7月21日のとうみんにっきより
そのあとのどうなったかとか、知らなくたっていい、
被災地での人たちのなにかに役に立てば、
方法はどうでもよいんだと、
やっと自分に納得をさせることができました。
インターネット上でワンクリックで出来るくらい手軽じゃなきゃ
この重い腰はあがらないと思いました。


振り込んだらおしまいみたいなのがなんだかなぁ、
と思うのも自分の自我。
なにかをやったような気になりたいだけ。


ワンクリックでも、
継続的にずっと支援されている方がいる、
この「復興市場」のようなサイトが、
きっと被災地の役に立っていると思う。


洗剤一箱でもひとりで支援出来るのだから。


考えたらすぐにでも、少しでも早く、冬が終わる前に
ほんとに寒いだろう東北の人たちに
暖かい暖房を使ってもらえた方がいいと思って、
12850円の石油ファンヒーター
8.2台(一口2,570円の41口分)を、
ボンと購入させていただきました。


こんな凄い金額の買い物が出来たのも
あのとき一緒にイベントをしてくださったアーティストと
お客さんの皆さんのおかげです。


本当にこんなにじかんがかかってごめんなさい。


そしてどうもありがとう。



あと31,183円、
それも寄付する先が漠然と決まっています。
振込終わりましたらまたここに記載させていただきます。


ほんとうにありがとうございました。
そして、これからも引き続き、
311のあとの世界のことを
みんなといっしょに考えていきたい。


ではでは