うた

長い間、ずっといつも聴いていて
ほんとうに大好きな歌手、手嶌葵さんのうたを
やっと聴きにゆくことができました。


神奈川県立音楽堂にて。
とてもとても素敵な時間でした。


一番静かなところへ
連れて行ってくれる唄


彼女の唄を聴くことは旅に似ています。
自分を取り戻す旅。
忘れていたたくさんの大事な気持ちを思い出させてくれた。
ほんとうに優しい優しい時間でした。


彼女の「うた」は「唄」なのだな。
自分は「歌」しか歌えない。
こころから憧れています。




                ***



「テルーの唄」


夕闇迫る 雲の上
いつも一羽で 飛んでいる
鷹は きっと 悲しかろう
音も途絶えた 風の中
空を掴んだ その翼
休めることは できなくて


心を何にたとえよう
鷹のような この心

心を何にたとえよう
空を舞うような 悲しさを


雨のそぼ降る 岩陰に
いつも 小さく 咲いている
花は きっと 切なかろう

色も霞んだ 雨の中
薄桃色の 花びらを
愛でてくれる 手もなくて


心を 何にたとえよう
花のような この心

心を 何にたとえよう
雨に打たれる 切なさを


人影たえた 野の道を
私とともに 歩んでる
あなたも きっと 悲しかろう

虫の囁く 草原を
ともに 道行く 人だけど
絶えて もの言う こともなく


心を何に たとえよう
一人 道行く この心

心を 何にたとえよう
一人ぼっちの 悲しさを