夢のように

keroyon03132011-03-15

夢のようなことばかりだよ  
うれしいことも かなしいことも


夢じゃないよ 現実だよ  
うれしいことも かなしいことも

いつか 思い出になる  (夢のように)


夢みたいだね いつか見た夢  
夢のようで 夢じゃないよ


うれしいことも かなしいことも  
思い出になる 夢のように

時に溶けてゆく いつか







3月13日の朝、レコーディング前に
今日はもしかしたら歌が歌えないんじゃないか、と思っていました。
歌えたとしても、暗くかなしいうたを歌ってしまうかもしれない、と思いました。


重い気持ちで、テレビを消音にして、
ギターを持って声出しのために歌を歌っていました。
ギターをつまびいて、歌いながら、
無音のテレビに映る津波や被災地の映像を見ていました。
涙を流す人の映像。


なんだか夢みたいだった。
涙がこぼれながら、歌を口ずさんでいたら、
8ヶ月ぶりに、新しい曲がおりてきました。


気持ちが落ち着いて、覚悟が決まりました。



3月13日は29歳の誕生日でした。
レコーディングの行きの道で、新しい曲を忘れないように何度も口ずさみながら、
はじめてやっと自分が29歳になったんだと実感しました。
29歳という響きは、28歳に比べて、とても大人とゆう気がしました。


レコーディング中に次々に入ってくる、
家族の安否確認がとれたとの友人たちからの報告メール。
吉田君、服部さん、石橋さん、近藤さんとの他愛ない会話。笑い声。


気づいたら明るい気持ちで、音楽に夢中でした。



録音終わりました。
とても良いものが出来たと思います。

この曲も入ります。


待っていてくださいね。



このアルバムを待ってくれてる人がいるという気持ちに、
どんなにか支えられたかわかりません。


本当にありがとう。


  ほたか