ケロヨンの奇跡


明日というか今日、無善寺でイベントをします。
今、となりには、明日の出演者、ニエリエビタさんこと、
きこりちゃんがとまりに来て、今寝ています。


きこりさんは今、大阪に住んでいて、会うのは4年ぶりくらい、
でも、おないどしで、ずっとお互いうたをうたっているから、今日はたくさん喋って、
今、明日の喉のことを考えて、お互い喋るのをやめて、
ブログを書かせてもらってるところ。


このイベントをおもいついたのは、今年に入ってすぐかなぁ、
年末、無善寺でごたごたがあって、
(知らない方にはすみません、そのまま知らなくていいようなことです)
今年に入ってもずっと、落ち込んでしまって、もう、そのこと考えるのが辛くて、
本当は、一月のケロヨンの奇跡を最後に、定例会やめようかなぁ、とも考えてた。


でも、それをしちゃうと、楽だけど、
ほんとには、悲しいままだということもわかってた。
それで、自分に何ができるか考えた時、怒ったり闘うことじゃなくて、
放棄することでもなくて、引き続き、私があの場所で、
自分が楽しいことをするだけだな、と、思いました。


そういうことがある前から企画していた1月のケロヨンの奇跡も、
ほんとにほんとにいい夜になりました。
本当に楽しくて、皆のライヴがすばらしくて、私は泣いてしまった。
何とか続けようと思えたのは、その1月のライヴのおかげがすごくあります。


3月、どうしようかなと考えた時に、一番に
友人で、何度も競演させてもらってる、大好きなうたうたいの林ミカちゃんと、
あの事件が起こる前に軽く、無善寺定例会出てみたい、出なよ〜とか話したことを思い出して、
ああ、ミカちゃんを呼びたいな、と思いました。
ミカさんは最近ほんとに、どんどんめきめき大きくなっていて、
今のみかさん、すごく力強いのです。見るたびに、変わっていく。
ほんとに、みかさんが頑張ってるのを見て、私も頑張ろうとおもうひとで。
でも、今の感じで普段の定例会の誰が出るかわからないイベントに呼ぶのは、
無善寺に一度も出たことないみかさんにはとても大変なお誘いになってしまうな、と思った。
だから、ちゃんと、いい企画にして、出てもらおう、と思って。


次に思いついたのが、”あみのめ”というバンドもやっている、利光暁子さんのソロでした。
暁子さんはずっと無善寺に出続けてる人だから、心強いし、ミカさんとすごく合うな、
暁子さんはきっと快く出てくれるんじゃないかと思えたのでした。
暁子さんとは知り合ってすごく長いんですが、
ほんとに気持ちの良い人で、懐の大きい人で、その感じが、ソロはすごく出てる気がします。
私が暁子さんの出産後のライヴをまだ見れていないのもあり、見たい、というのもすごくあって。


まずその二人に誘いのメールをして、快く出演のお返事をいただけて。
そのときから、ああ、今回は私が大好きな、うたをうたう女の人の回にしよう、と思って、
そこから、山我静さん、ニエリエビタさん、plum(小関千恵)さん、
の存在が、とん、とん、とん、と浮かびました。


山我さんは、長くシネルパというバンドもされている女性で、
山我さんのソロは、またシネルパとは少し違う感じで、すごく空気感が独特なんです。
すごく、ゆったりとした、世の中と別の時間軸ですすむ音楽。
山我さんも、時々ひとりでいきなり無善寺に出たりしてたので、
お誘いしやすいというのもありました。
感情的であったりどろどろしたところは山我さんの音楽には一切なくて、
無善寺と山我さんって、とても対極にも思えるのだけど、
でも、ライヴがしたいからいきなり無善寺に出る、山我さんのゆったりして見えて、
そういうアグレッシヴなとこが、なんか、私は嬉しいし、大好きです。


ニエリエビタさんは、KIKORIさん、と私は呼んでいるんだけど、
CoCo de kikkories(ココデキッコリーズ)というバンドもやっていて、
今は大阪で活動している歌手。きこりさんが東京に住んでいたとき、
何度か、競演をしたりして、震災後書林でのイベントにも出てもらった。
頻繁に連絡をとったりはしないけど、すごくずっと好きなひと。
こないだ、年末の、無善寺でごたごたしてる時、遠い大阪から、
心配と応援のDMをくれたりしたことがとても嬉しくて、
今回、ほんとにだめもとで声をかけてみたら、出たい!と言ってくれて、
遠く大阪から今回わざわざこのために来てくれた。
今日はもう止まらないくらいいっぱい話したんだけど、
今のきこりさん、すごくいいなぁ、と思って、もう明日見るのが楽しみでたまりません。


そしてplum小関千恵さんは、岐阜から来てくれます。
私は唯一彼女のうたをまだ生で聴いた事がなくて、
千恵さんとは、ある日阿佐ヶ谷の道で突然話しかけられて、
CDを渡してくださったのが最初で、私のことを動画で見ていただけで、
道ですれ違って一瞬で、私だとわかったそうだ。びっくりした。
CDはとても不思議な聴いたことのないような作品で、とても心に残ってた。
それから、マヘルのメンバーでもある彼女とは、何度も行き会うことがあり、
いつかなにかの機会でお呼びしたいと考えていました。
無善寺にも出たことがないであろう彼女を誘うのを、数日間迷ったのですが、
なんだか、もうひとり、誰にしよう、と考え込んだうえで、
彼女のうたが、このときに、聴いてみたいな、ととても思って、
これもだめもとで誘ってみたら、出演してくれることになって。
彼女も迷ったそうで、返事は数日かかったようでした、
でも、出てくれることを決めてくれて、とても嬉しい。
初めてライヴを見るのがとても楽しみで、すでに胸がいっぱいです。


そんなわけで、この日を迎えて、
今、すごくどきどきしています、どんな夜になるんだろうなぁ、
いい夜になるのは絶対わかってるんだけど、
全員好きすぎて、どきどきしてる。


年末の無善寺のごたごたはほんとにいやなことだったけれど、
そのことがなかったら、わたしはこういう企画をしようと思わなかったと思う、
大好きな場所で、大事な場所。
ケロヨンの奇跡、起こるといいな。


時間は少し長いですが、早めに終わるように開演時間は18時にしました。
興味があったらぜひ、今日無善寺で待っています


おやすみなさい


*****************


3月20日(月・祝) 高円寺無力無善寺
「ケロヨンの奇跡」春を迎えに

出演*
穂高亜希子
林ミカ
利光暁子
山我静
ニエリエビタ
plum(小関千恵)

17時半開場/18時開演
二千円(ドリンク込)

3月14日 やんてらのきこえるスペースvol.13


明日、3月14日(火)は、とっても大事なライヴがあります。
やんてらさんが企画してくれた、
関島岳郎さん、高岡大祐さん、私でのトリオの演奏と、
吉田悠樹さん、西脇一弘さん、清岡秀哉さんの、トリオでの演奏の、
ツーマンライヴ、渋谷公園通りクラシックスにて。


この3人でのトリオ、昨年11月に、
関島さんが大泉学園inFにて企画してくれたのが、初めてのライヴでした。
お話をいただいた時は、関島さんもチューバとは思わず、
(リコーダーもやるのだろう)と思っていて、
そして前日に見た、関島さんが作ってくれていたチラシに、
「二人ともむき出しの音楽家です」、と書いてあって、
会ったことのなかった高岡さん、いったいどんな演奏をされる方なんだろう!と
とても楽しみだったのです。だけど、当日初めていきなり会うかたと、
私、ちゃんと演奏ができるかな、と、とっても、緊張してライヴに向かいました。


当日会場についてみると、高岡さん、笑顔で挨拶をしてくださって、
とてもオープンな感じを受けて、すごくほっとした。
リハを始めたら、関島さんもチューバしか吹かないことがわかって、
それはびっくりしました。私のほうはあせっていて、二人に曲を教えようとしたのだけど、
ある程度音を出したところで、このくらいでやめておきましょう、と関島さん。
そうか、今日は即興なんだな、と思ったけれど、私は本当に内心恐れていました。


開演まで時間があったので皆でご飯を食べて、開場して、開演前に戻ったら、
真実なので隠さず書きますが、その日はお客様がとても少なかったのでした。(でも人数はやっぱり残さないことにします)
そしてその中の一人がやんてらさんでした。
私は少しショックだったのだけど、それは仕方ないことだから、
ライヴを始めて、第一部を全曲ギターで、恐る恐る始めて。
チューバ二本との演奏は不思議な感じで、最初はほんとにおそるおそるという感じ。
最初はお客さんが少ないショックのようなものがやっぱり少しあって。
第一部を終えて、休憩を挟んで、自分の中で、悪くはないけど、
自分がまだ全然突き抜けられてない、このままじゃ、いけない、って気持ちになって。
第二部で、ピアノで演奏を始めて、
そこからは、今となってはそんなに覚えていないけど、夢中でした。
お客さんが少ないことも、途中から忘れて、
2人の音と、自分の音と、うただけになっていました。
演奏に夢中になると、二人の音がどっちがどっちだか頭では全然わからなくなる。
でもなんかどっかでは、わかっていました。
チューバの音はからだに響く。初めて演奏した高岡さんのチューバは、
ブボボボボッと突然暴れたり、とっても強く響き渡って、
関島さんが言っていたようにむきだしでした。
そして、関島さんが、指揮者のように、音で調和を導いてくれて。
ちょっと、すごいことになっていったのでした。
気持ちよくてしかたなく、終わらないでほしい、ずっと演奏し続けていたい、
っていうような、気持ちになって、人と演奏することの喜びを、
この上なく感じることができて。
もう、お客さんが何人かとか、関係なく、アンコールまで、
すごい歓喜のライヴとなったのでした。


終わった後、みんな、物凄くいい顔をしていて、本当に嬉しかった。
とにかく楽しかった。
2人とも、またやりましょう!と言ってくれて、
終わった後の打ち上げは、本当に気持ちよいものでした。
音楽が、心を凌駕する体験、本当にいい日でした。


興奮さめやらず、やんてらさんがちょうど車だったので送ってくれて、
車の中で、私はどんなに今日がすばらしかったか、ずっと喋っていました。
その車中ですでに、再演をやんてらさんが企画してくれる話になっていました。
すごいね、やんてらさん(笑)。


二回目、というのは、一番こわいものだけど、4ヶ月も経って、
私はあの時の感覚というのを、きっと半分忘れています。
また二人のチューバと一緒に演奏すること、
あの時と同じところにいけるかはわからないです、
でも、1回目を超えないかもしれないから、もうしなくていいというものではないのです、
また、3人で、音楽に挑戦できるということが、もうただ、嬉しい。
また、同じとこに行くのではなく、
また、初めてのとこに向かう気持ちで、3人での演奏に向かいたい。


競演の、吉田悠樹さん、西脇一弘さん、清岡秀哉さんの、トリオ、
とてもとても、大好きな3人です。もともと、ひとりひとりが好きで、
その3人が一緒にやるという、私にとっては夢のようなトリオ。
今までに2回見たのだけれど、
音楽の、豊かなところに、そっと触れるような、本当に丁寧な3人の演奏に、
2回とも、すごく心地よく音に身を委ねられて、心身のこりがほぐれるような気がした。
大きな場所で見るのは初めてで、とても楽しみです。


やんてらさんは、この企画が私の企画をする最後だといっております。
もし、最後なら、またどうしても企画したくなるようなライヴをしよう。
実は、この企画を決めている段階で、やんてらさんと少し喧嘩した、
ラシックスなんて大きなところで、自分がお客さんが呼べる自信がないから、
もう少し規模の小さいところでやりたいです、と言ったのでした。
でもやんてらさんは、ここじゃなかったら、この企画はやらない!と言い張って、
お客さんも絶対に呼ぶ!と言い張って。
本当に有り難いことだと、心から思います。
お客さん呼べても呼べなくても、今となってはクラシックスにしてもらってよかった、と思います。
でも、出来たら一人でも多くの人に、来てもらいたい、と思います。
お客さんに来てもらうために今から一体何をしたらいいのかわからないけれど、、、
この3人で、あの3人と、あの場所で演奏できること、特別な夜になると思っています。
もし少しでも心が向いたら、ぜひ、足を運んでいただけたら嬉しいです。
いい演奏を見せれるように、精一杯の演奏をします。
本当に、本当に楽しみです。


今日13日は、私の誕生日。35歳になりました。信じられないです。
35歳初のライブ、とにかく精一杯やります。
音楽を、聴きに来てくださったら嬉しいです。



*******



2017年3月14日(火)
穂高亜希子+関島岳郎+高岡大祐
吉田悠樹+西脇一弘+清岡秀哉
@渋谷公園通りクラシックス
開場19時半開演20時
​予約2700円当日3000円
ご予約yanterapunk@gmail.com

3月14日 やんてらのきこえるスペースvol.13


あさって、3月14日(火)は、とっても大事なライヴがあります。
やんてらさんが企画してくれた、
関島岳郎さん、高岡大祐さん、私でのトリオの演奏と、
吉田悠樹さん、西脇一弘さん、清岡秀哉さんの、トリオでの演奏の、
ツーマンライヴ、渋谷公園通りクラシックスにて。


この3人でのトリオ、昨年11月に、
関島さんが大泉学園inFにて企画してくれたのが、初めてのライヴでした。
お話をいただいた時は、関島さんもチューバとは思わず、
(リコーダーもやるのだろう)と思っていて、
そして前日に見た、関島さんが作ってくれていたチラシに、
「二人ともむき出しの音楽家です」、と書いてあって、
会ったことのなかった高岡さん、いったいどんな演奏をされる方なんだろう!と
とても楽しみだったのです。だけど、当日いきなり会って、
私、ちゃんと演奏ができるかな、と、とっても、緊張してライヴに向かいました。


当日会場についてみると、高岡さん、とてもジェントルな方で、ほっとした。
リハを始めたら、関島さんもチューバしか吹かないことがわかって、
びっくりしました。あせって二人に曲を教えようとしたのだけど、
ある程度音を出したところで、このくらいでやめておきましょう、と関島さん。
そうか、今日は即興なんだな、と思ったけれど、私は本当に内心恐れていました。


開演まで時間があったので皆でご飯を食べて、開場して、開演前に戻ったら、
真実なので隠さず書きますが、その日はお客様が3人だけだったのでした。
(その中の一人はやんてらさんでした)
私はかなりショックだったのだけど、それは仕方ないことだから、
ライヴを始めて、第一部を全曲ギターで、恐る恐る始めて。
チューバ二本との演奏は不思議な感じで、最初はほんとにおそるおそるという感じ。
最初はお客さんが少ないショックのようなものがやっぱり少しあって。
第一部を終えて、休憩を挟んで、自分の中で、悪くはないけど、
自分がまだ全然突き抜けられてない、このままじゃ、いけない、って気持ちになって。
第二部で、ピアノで演奏を始めて、
そこからは、今となってはそんなに覚えていないけど、夢中でした。
お客さんがいないことも、途中から忘れて、
2人の音と、自分の音と、うただけになっていました。
演奏に夢中になると、二人の音がどっちがどっちだか頭では全然わからなくなる。
でもなんかどっかでは、わかっていました。
チューバの音はからだに響く。初めて演奏した高岡さんのチューバは、
ブボボボボッと突然暴れたり、とっても強く響き渡って、
関島さんが言っていたようにむきだしでした。
そして、関島さんが、指揮者のように、音で調和を導いてくれて。
ちょっと、すごいことになっていったのでした。
気持ちよくてしかたなく、終わらないでほしい、ずっと演奏し続けていたい、
っていうような、気持ちになって、人と演奏することの喜びを、
この上なく感じることができて。
もう、お客さんが何人かとか、関係なく、アンコールまで、
すごい歓喜のライヴとなったのでした。


終わった後、みんな、物凄くいい顔をしていて、本当に嬉しかった。
とにかく楽しかった。
2人とも、またやりましょう!と言ってくれて、
終わった後の打ち上げは、本当に気持ちよいものでした。
音楽が、心を凌駕する体験、本当にいい日でした。


興奮さめやらず、やんてらさんがちょうど車だったので送ってくれて、
車の中で、私はどんなに今日がすばらしかったか、ずっと喋っていました。
その車中ですでに、再演をやんてらさんが企画してくれる話になっていました。
すごいね、やんてらさん(笑)。


二回目、というのは、一番こわいものだけど、4ヶ月も経って、
私はあの時の感覚というのを、きっと半分忘れています。
また二人のチューバと一緒に演奏すること、
あの時と同じところにいけるかはわからないです、
でも、1回目を超えないから、もうしなくていいというものではないのです、
また、3人で、音楽に挑戦できるということが、もうただ、嬉しい。


競演の、吉田悠樹さん、西脇一弘さん、清岡秀哉さんの、トリオ、
とてもとても、大好きな3人です。もともと、ひとりひとりが好きで、
その3人が一緒にやるという、私にとっては夢のようなトリオ。
今までに2回見たのだけれど、
音楽の、豊かなところに、そっと触れるような、本当に丁寧な3人の演奏に、
2回とも、すごく心地よく音に身を委ねられて、心身のこりがほぐれるような気がした。
大きな場所で見るのは初めてで、とても楽しみです。


やんてらさんは、この企画が私の企画をする最後だといっております。
もし、最後なら、またどうしても企画したくなるようなライヴをしよう。
実は、この企画を決めている段階で、やんてらさんと少し喧嘩した、
ラシックスなんて大きなところで、自分がお客さんが呼べる自信がないから、
もう少し規模の小さいところでやりたいです、と言ったのでした。
でもやんてらさんは、ここじゃなかったら、この企画はやらない!と言い張って、
お客さんも絶対に呼ぶ!と言い張って。
本当に有り難いことだと、心から思います。
お客さん呼べても呼べなくても、今となってはクラシックスにしてもらってよかった、と思います。
この3人で、あの3人と、あの場所で演奏できること、特別なことだと思っています。
本当に、本当に楽しみです。


今日13日は、私の誕生日。35歳になりました。信じられないです。
35歳初のライブ、とにかく精一杯やります。
音楽を、聴きに来てくださったら嬉しいです。


2017年3月14日(火)
穂高亜希子+関島岳郎+高岡大祐
吉田悠樹+西脇一弘+清岡秀哉
@渋谷公園通りクラシックス
開場19時半開演20時
​予約2700円当日3000円
ご予約yanterapunk@gmail.com

毎日毎日流れて流れて
時間がないくせに今日は仕事帰り、
渋谷から杉並まで2時間かけて歩いて帰った


なんだか久しぶりにひとりでたくさん歩いたのですが、
ものすごくきもちよかった


普段疲れて電車に乗って帰れば45分くらいで着くけれど、
ものすごいだるくて
その繰り返しをちょっとだけ放棄したその時間は
暗い夜道でわたしだけが生活から少し抜け出した人のような気がしながら
店や、歩く人たちの生活を眺めながら歩いた


途中小学校に
つよく、かしこく、あたたかく
と大きく書いてあった


それぜんぶすてきね、ほんと、そうなりたいな
とおもった


歩きながらいろんなこと考えてた
悶々とではなくぽつぽつと。
どんなふうに生きて行きたかったか、
なんとなく突然思い出した。


時間さえ許せばまた歩いて帰ろう
もうすぐ春。最高だよ


今日はまた、大久保のひかりのうまでライブです。
わたしが自分のソロと別に、ずっとベースをやっている、乃田吊&やさしい悪魔というバンドの企画です。


そして明日はもうひとつ、ギター松尾翔平君とドラム吉川賢治君、私ベースボーカルのロックバンド「ほたるたち」の初ライブになります
久しぶりにちゃんとスタジオに入ったりする自分のバンドというものを組みました
松尾君も吉川君も私より少し年下なんだけど、いろいろ提案してくれたり頼もしくて嬉しい。
ギターもドラムもすごく良くて、みんなで演奏するのすごく楽しいです
明日が楽しみです。


乃田吊&やさしい悪魔は、ギターボーカル乃田吊さん、ドラムが森本在臣さんの、乃田吊くんの曲を演奏するバンドなんだけど、乃田吊くんの楽曲はとても美しくて、森本さんのドラムはすごい自由で、このバンドでベース弾くのはものすごく楽しいです、
ここ1年くらい毎月一回くらいのペースでライブしています。
ライブハウスではいつも30分の持ち時間だから、60分もできるのは初めてで嬉しい


自分のソロと別に、音楽の楽しさをほんとに感じれるのは、実は他の人の曲をやっているときだったりする。
ただただ人と演奏するのは楽しいです


競演の冷牟田敬バンドもものすごく好きなバンドです。
一緒にできるの嬉しいなぁ


もう今日です、もしよければぜひ遊びに来てください


2017.2.12(日)大久保ひかりのうま
やさしい悪魔企画「blue heaven」
出演/乃田吊&やさしい悪魔
   冷牟田敬バンド
   ほたるたち(穂高亜希子+松尾翔平+吉川賢治)
開場 18:30/開演 19:00
2000円(+1d order)


写真はスタジオ写真がほたるたち、
正面向いてる写真が乃田吊&やさしい悪魔です!



みんなゆめのなか

直前になりましたが、いよいよ明日、
去年から決まって、ずっと緊張しているライヴです。


大好きな原マスミさんとのツーマンライヴ、
裏窓の福岡さんが企画してくださいました。


私は10年以上原さんのただのファンで、もうほんとに自分のCDを出したりするずーっと前から、原さんのライヴを見に行き続けてきました。
原さんのライヴを見ると、いつも涙がぽろぽろ出る。
おこがましいけれど、原さんのうたの言葉は、私にはとてもわかるんです。
わかるように、うたってくれているんだと思います。
でも、特に、特に、私には、ほんとにわかるんだって思わせるのが、
すごいうただってこと。
原さんの目が、あの御歳となってもまだキラキラし続けていること、
原さんはその目でたくさん綺麗なことも汚いことも見ているんだね。っていつもおもいます。
寂しさ、悲しさ、よろこび、やさしさ、
こんなふうに簡単な言葉で書いてはいけないのかもしれないけど、
こんな風に言葉に出来るほど根源的なことを原さんはうたっている。
だから、一本の映画を見た後みたいにいつも原さんのライヴを見終わると、
何か大事な光、太陽じゃなくて、もっと穏やかでひそやかな、
古い白熱灯の光のようなものが自分の心に灯るのです。


でも、原さんのことはこわくもあって、
原さんはものすごく厳しい人だとずっと思うから。
いつも生で、自分の嘘も汚いとこも見つめすぎている。
どんなにうっとりする曲でも、じぶんのうたにけして酔っていないように私には見える。
だから、簡単に楽しいね、ってものではない
いつも、見ると心がピシッとする。


自分は、原さんの存在を自分の中で大事に大事にしてきたので、
ずっとそのまま知り合いになったり話したりしなくていいと思っていて、
ただライヴに時々行かせてもらうファンでいるはずだったのだけど、
数年前裏窓10周年の企画で新宿JAMで競演させてもらって。
その時のことを少し。


裏窓の10周年企画には三十組くらい出ていたと思う。
いろんな人が出ている中で、原さんは少し浮いていた。
原さんは変わらずキラキラしていた。いつもと変わらずピカピカやさしいうたをうたっていた。
私は自分のライヴの前に原さんのライヴを見て、物凄く勇気が出た。
凄く緊張していたけれど、原さんが「アイスを食べようよ!」ってうたってるのを見てすごく元気が出た。
私も、いつものきもちで、自分が大事にする気持ちでうたおう、とおもってうたった。
原さんが見てくれてるとは思わなかった、そしたら、私のライヴが終わった後、原さんが初めて笑顔で近づいてくれて、私に、ギター上手いね!って褒めてくれた。
後にも先にも、あんなに手放しで私のギターを褒めていただいたのは、ラブジョイのビッケさんと原さんだけです。
嬉しかったし、恐縮した。あんまりなにも言葉を返せなかったのを覚えています。


それからライヴに行く度に話しかけてくださるようになって、昨年また競演の機会を頂き、その時も少し話して、その後に、裏窓に遊びに行ったら、原さんが穂高さんのことこんなふうにいっていたよ、と言ってくれて
そのあと私から、裏窓の福岡さんに、原さんとちゃんとライヴやってみたいです、みたいなことメールしたんだ、そういえば。
その日その瞬間はなんだかそう思えたんだと思います。
それで福岡さんが原さんに言ってくれて、いいよ〜ってことになったみたいで、本当になってしまった。
本当になるなんて、、、と、実は去年からずっと気が重かったけれど、でも、本とうに嬉しいです。


正直、原さんの前にうたうなんて、どんだけ差が出るだろう、と思います、うたの重みが違いすぎるような気がする。
でも、そんなことを気にしていたら失礼になる。私のうたの私は重さと軽さとで挑むしかない。
私は原さんのうたからずっといろんなものをもらってきたので、そのなにかを少しでも返すような気持ちで、うたをうたって、褒めてもらったギターをより頑張ろうと思っています。


原さんのをライヴを見たことがない人、若い人にたくさん見に来てもらえたらいいなぁ。
あんな歌をうたうひとは、今の時代にもうほとんどのこっていない、原さんは、光り輝くロックスターだと思います。
そして、原さんのうたう時の光り輝く瞳を、私は本当に宝物みたいに思っています。
ぜひ、遊びに来てください。福岡さんに心から感謝。


******


みんなゆめのなか

  • all in the dream-

2017年2月5日(日)
@大久保ひかりのうま
原マスミ
穂高亜希子
料金 3000円+drink(当日券のみ)
開場 19:00/開演 20:00
http://www.geocities.jp/uramado_record/

大友さんとのライブのこと


パソコンを、全然開けていなくてこんな直前ですが、
今日の夜、大友良英さんとツーマンライブがあります。
やんてらさんが企画してくださいました。


大友さんの音楽にわたしが出会ったのは自分のうたを歌うより前、14年前くらい、
東京に出てきてすぐなにか音楽がやりたくていろんな人のライブを見に行ったり、メンバー募集に応募してみたり、
それで出会った利光雅之さんってミュージシャンが、利光ベストというCD−Rを焼いてくれて、その中にはいっていたのがblueのサントラの中の一曲でした。
その一曲がものすごくびびっときて、これ誰の音楽?って聴いて、すぐにblueのサントラを買いました。
それからblueのサントラは自分の人生の友のようになりました。
他にも、フューさんと戸川純さんのdreams、カナリア、この三枚は特に、一番つらいとき、ずっと自分のそばにあったCDで、部屋の中で、この音楽となんども二人きりになりました
大友さんの作るメロディーはとっても綺麗であたたかい、だけど静かなだけじゃなくて、大友さんの音楽は必ず、その静寂を壊すみたいな、混沌としたところがあって、それはすごく自分にぴたっとくるところでした。
ほんとに、何度聴いたかわからないです、擦り切れるほど聴いて、自分の体に浸透しています。
大友さんはそれを作った人で、私と音楽が親密なことはなにも知りません、不思議です。


5年前、初めて大友さんと会えて、自分の音楽聴いてもらえて、それだけで充分すぎるくらい嬉しかったです。
初めて会う大友さんは、私のことをひとりのミュージシャンとして、とても誠実に話をしてくれました。
今よりもっとこわがりでビクビクしていた私に、大友さんは本当に本当にやさしくしてくださり、大友さんの音楽しか知らなかった自分は、大友さんの人のことも大好きになりました。
大友さんが自分の音楽をいいと言ってくれたことは、自分にとって本当にものすごくびっくりすることで、嬉しいことで、なかなか信じられないようなことでした。だけど、本当に本当に励みになりました。


そのあと、大友さんはあまちゃんの音楽などで一躍時の人となり、テレビでもよく見かけるようになって、すごいなぁ、遠い人だなぁ、とファンとして嬉しくテレビやラジオを拝聴していました。
大友さんはほんとにすごい人、どれだけの責任を背負っても、いつも確固としたポリシーのようなものを持っていらっしゃるのが、わかります。いつも忙しそうで、大変そうで、誰も代わりにできないことをたくさんしてらっしゃって、だけど、いつも楽しもうとされていて。ほんとにすごい方だなぁ、と私は遠くからただ見上げています。
そんななかでも、大友さんはなんにも変わらず、いつも会うたびに、そのうちなんかやろうよ、ってやさしく言ってくれて、ものすごく嬉しかったけど、でも私はずっといつか、と思っていました。今の自分じゃだめだな。って。10年後くらいかなぁなんて思って。


そういえば、一昨年の年末、大友さんが、自分の音楽をNHKのラジオ第一で二回もかけてくれました。あのときは、家で一人で聴いていて、なんか涙が出たのを覚えています。本当にびっくりで、嬉しかった。
いつも私は自分に自信がなく、音楽を続けていくことにも悩んでばかりで、でも、ラジオから流れてきた自分の録音は、大友さんが、本当にいいですよ、って気持ちで流してくれたその力と相まって、本当によく聴こえました。自信がない自分に情けないやら、ただただ嬉しいやら、でも、一番は大友さんのやさしさが滲みすぎて、いろんな気持ちが混ざった涙だったのを覚えています。そういう一回一回が、どんなにか励みになったかわかりません。
そのあと、私は少しずつ変わり始めた気がします、ラジオのことも、とても大きかった。もっと自分に自信を持とう、ってすごく決心した出来事でした。


この一年、7インチを出した後、音楽に対して私は少しだけ逃げなくなりました。ライブも、前よりこわくなくなってきて、なんでもやってみよう、人にそのままの自分の音楽を聞いてもらおう、と、初めておもえるようになってきました。自分のことは信じれない、だけど音楽にだけは、信じられる確かななにかが、もう、自分の胸の中にあって消えないことを、やっとすこしだけわかってきたんだと思います。

大友さんに初めてお会いしてから5年の月日がたって、今年に入ってらやんてらさんが、ツーマンやろう、って言い出してくれて、わあーついにきた、、って思って、こわくもあったけど、初めて、今の自分ならがんばれる、って思い、わかった、お願いします!って、実現することになりました。
大友さんもものすごくお忙しいなかで、スケジュールをあけてくださり、今日の日が決まりました。
一緒にできるなんて、やっぱり夢みたいです。


昔の自分に教えてあげたい。暗い気持ちの昼下がり、blueのサントラをかけて気持ちを変えていた頃、誰も自分の音楽なんて聴いてくれる人はいないと思っていました。私は音楽を始めて、ファーストルバムを出すまでの間、7年くらい、ひとりで悶々としてた日々がありました。人前でうたうことも、ずっと苦しい時期でした。
だけど、そのあと、jojo広重さんに会って、石橋さんに会って、CDひかるゆめを出せました。そのひかるゆめの先行発売で京都に行ったとき、大友さんに初めてお会いしたのだったなぁ、、


君がいつも聴いてる大好きなその音楽をつくったひとと、そのうち一緒にやる日が来るんだよ、って、月並みだけどあの頃の自分に言ってあげたいな。
音楽は不思議です、そのときかけていた音楽と一緒に部屋の風景なんかも一緒に記憶される。
冒頭にあげた三枚のCDは、風呂なしの日の当たらない部屋で、ひとりぼっちで、いろんな辛いことがあったり、音楽もうまくいかなくて悶々としてた自分が、音楽に心救われることを、ただ心から求めて聴いていた記憶が一緒に保存されています。
本当にささいなことだけど、blueを聴くと元気になれる、って、自分の中でジンクスのようなものがあって、昼間の部屋で腐りそうになるたびにかけていました。
今も、その魔法は変わらないです。


ライブが決まってから今日まで、何ヶ月もずっと、この日のことがつねに頭や心の中にありました。こわくてうれしくてたのしみででもこわくて、ほんとに緊張していて。
まだまだ先と思っていたのにあっという間に今日になりました。


今日、大友さんのある曲をうたわせてもらいます、その曲は私がずっと前から何百回と聴いていた大好きな曲。
だけどなかなか自分のうたにできない。ききすぎて原曲の真似しそうで、だからとにかく本番まで何回もうたっています
とっても大事な曲だから、自分の心でうたえるようにとおもいます


本当に本当に本当に楽しみなライブです
当日席もありそうです、ぜひお越しください


もうあと数時間後。このブログを書き終わったら、blueをかけよう。